書斎の窓から愛犬のシェパードを冷やかす野良猫を見つめ、
煙草を燻らせながら新しい小説のアイディアを練り、
好きな本に囲まれ、うたた寝をする。
ダンディ、炎の人と形容される印象とは遠く
書斎では、ただただ穏やかに過ごしていました。

2014年春にオープンした藤本義一の書斎〜GiichiGallery〜では
再現された書斎、約1500册の蔵書、
書、絵画、思い出の品、記念品などを展示しております。

書斎の中でしか見る事が出来ない藤本義一の表情。
その新たな一面に触れて頂ければ幸いです。







独特の視点と感性で表現してきた言葉は
小説、脚本、エッセイを通じて、
また、テレビやラジオからも届けられました。
個性的な言葉は「書」のジャンルにおいても変わる事なく、
揮毫された文字はより鋭く、よりユーモアに、自由に。
果てしなく広がるイマジネーションで躍動する言葉があります。


6号色紙


葉書サイズ

イラストレーター
フジモト芽子との
親子コラボ作品




作家として四十年あまりの時が過ぎた頃、
取材や旅行にはスケッチブックを持参して旅先の風景を描写し、
書斎では油彩や水彩を作画する時間が増えてきました。

画家に憧れた幼少期。
その思いは文学を書きつづける日々の中でも忘れる事はなく、
原稿用紙からキャンバスに、万年筆を絵筆に持ち替えた時、
人生の忘れ物を取りに戻る切符を
手に入れたように感じたのかもしれません。


「出発点風景」ペン・色鉛筆・水彩
160×220mm


「裏通り」油彩4号


藤本義一の書斎〜GiichiGallery〜には、
壁一面に本棚が設置されている書庫があります。
作家の所有する本の一部ではありますが、
約1500冊の愛読書、資料が並んでいます。

※一部の書物に関しては閲覧は不可となっております。ご了承下さい。

  

1986年に出版された「螢の宿」の貴重な原稿も特別展示しております。





万年筆、受賞記念の腕時計、酒、煙草、
馬をモチーフにした雑貨類等、
愛用の品々も展示しております。

書斎の壁に貼られていたお気に入りのピカソのポスター、
家族からの贈り物。
この愛する品々に囲まれて数多くの作品は誕生致しました。


職人が桂の木の枝を細かく裂いた筆。
大きな作品に文字を書く際には
このような特注の筆を用いる事もありました。
その一方で、バーでコースターにサインをといわれた時は
書くものが無く灰皿にショートピースと水をいれて作った
特製のインク?にワリバシで書いたことも。

サインをする際には年はいくつ?仕事や趣味は?
そのような事をたずねて
名前だけではなく必ず言葉も添えました。




旅は絵ごころ
 
藤本義一画文集

3,500
円→2,500円
GiichiGallery特別価格)


「一枚の繪」1995年2月号から
1999年11月号に掲載された内容を再構成。

発行/2009/11/1
制作・印刷・製本/日本アーツ
株式会社


Giichi Gallery Goods

Giichi Galleryのみでしか手に入らないオリジナルグッズです。


GiichiGallery ポストカードセット

※5月11日(日)よりGiichiGalleryにて販売致します。
10枚セット ¥1,200-







藤本義一の書斎〜GiichiGallery~
オリジナルトートバッグ

¥1,000-

(縦29センチ×横35センチ×マチ14センチ・持ち手45センチ)





(C)GiichiGallery2014