本日10月30日、
第一回藤本義一文学賞授賞式を大阪市内にて行いました。
受賞者のみなさま、本当におめでとうございます。
そして、
ご応募くださったみなさま、本当にありがとうございました。
受賞作品集のあとがきにも書いたのですが
今春の募集要項発表にこぎつけてもなお、不安な気持ちでいっぱいでした。
賞自体、どの程度認知されるのだろう、読み比べができるくらい作品が集まるのだろうか…
200から300ほども応募があれば大成功だねとスタッフと言いながら、
信頼できる数名の方に締切後の下読みをお願いしていました。
ところが、
7月を過ぎたあたりから日々作品が増えはじめ、
締切直前の数日間で300篇もの作品が届いたのです。
第一回の授賞式は父の命日に、と決めていましたし
その日に受賞者の方々に受賞作品集の初版本をお渡しできればと考えていましたので、
当初から計画していた「9月中旬〜下旬に最終選考」という日程を変更するわけにはいきません。
急きょ下読みしていただける方を増やし、何とか最終選考に25篇までしぼることができました。
そんなある日、何気なく藤本義一文学賞でネット検索すると
某巨大掲示板のスレッドにたどり着きました。
「そろそろ中間発表があるのではないか」、
「受賞者はもう決まったのかな」…等々
最後まで個人情報は伏せた状態で審査していたので、仮に
中間発表をするとしても数を公表することくらいしかできなかったし、
受賞された方々には「授賞式の日まで誰にも言わないでくださいね!」とお伝えしていたし…
いろいろと考えたのですが、誤解を招くといけないので
今回は募集要項に記載してあること以上のことは公表しないでおこうと思ったのです。
ネット上には厳しい言葉が並んでいたりもするのですが、
それは、普段はなかなか聞こえてこない真実の声なのではないかと感じることも多くあります。
たくさんの声を聞きながらよりよい形で次につなげて行ければと思っています。
もうまもなく、受賞作品集をお届けできることと思います。
父が「月刊たる」誌にエッセイを連載させていただいていたご縁で、
たる出版の高山会長さんがすてきな本を作りましょうと提案してくださって実現したのです。
どうかぜひお読みになってください。
今回のキーワードがなぜ「帽子」だったのかも、わかっていただけると思います。
藤本義一の書斎 館長 中田有子 |