第4回 藤本義一 文学賞

キーワード 「夢」

第4回 藤本義一 文学賞 受賞作
最優秀賞 悪魔のささやき 石倉俊文 東京都
優秀賞 父のグローブ 藤懸義章 東京都
優秀賞 むらすゞめ 奥畑信子 大阪府
特別賞 妻と娘を 宮川直樹 大阪府
特別賞 キヨさんの自分史 てつ・すがわら 奈良県
特別賞 好かれ上手 山崎ゆのひ 東京都
特別賞 レノンがやってきた日 深山孝 大阪府
特別賞 夢見草・さくら 太田ユミ子 兵庫県
藤本義一の書斎~
Giichi Gallery~賞
家出志願 牧康子 東京都

  やぐら一番 脇本邦夫 富山県
  強盗 室町眞 東京都
  面影ワルツ 蓮見仁 千葉県
  ダチョウが飛んだ 長谷川和正 兵庫県
  夢現 伊条カツキ 福岡県
  ばく 稲田遼祐 東京都

本日夕刻、大阪市内にて第4回藤本義一文学賞の表彰式を行いました。経験したことのない、という表現どおりの猛暑の中、作品を創りあげ応募してくださったみなさま、準備段階から今日まで、さまざまな形でかかわってくださったすべての方々に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。回を重ね、最近は「藤本賞」と略して呼ばれていることを知り、少しずつでも賞が浸透してきている手ごたえがあり、うれしく思います。
賞の立ち上げの時に、他の賞にない特色を、ということで毎回違ったキーワードを設定することになったのですが、これを考えるのが案外難しいのです。今回は、阪神大震災後に父が有志の方々と創設した震災孤児・遺児のための施設が建つ芦屋浜の土地を、いよいよ県に返さなければならないという状況と同時進行のなかで、ふと、「夢」という言葉がうかんできました。夢のようだ、夢にも思わなかった、夢であってほしい・・よいことにも悪いことにも使われる言葉ですが、モノではないので限定されず物語を考えやすいのではないかと思ったのです。
応募総数520篇のなかから選ばれた9つのお話が集う作品集、一般発売は年明けになりますが、ぜひ読んでいただきたく思います。
今までに応募してくださった方、これから応募してみたいと考えておられる方にひとつ質問したいことがあります。藤本義一の作品を読んだことはありますか。こんな質問をしながら、私は娘でありながら、恥ずかしいことに父が亡くなるまでエッセイくらいしか読んだことがありませんでした。残念ながら絶版となってしまったものが多いのですが、図書館に行けば読める作品が数多くあります。「11PM」のイメージとは違った世界が見えてくると思います。審査員、選考委員の方々のなかには、父のことをよく知ってくださっている方が多くおられて「藤本さんが好みそうな話」ということを念頭に置きながら選んでくださると聞いています。受賞作品と父の作品、お話全体の雰囲気なのか何なのかよくわからないのですが、確かに共通点があると今回もまた感じています。
私は書けないし読めないので選考はできる方々にお願いして、選考委員さんに原稿を渡すまでを毎年の主な仕事としているのですが、あまりに暑かったせいなのか今回は前回までとは比べようがないほど規定に沿わない作品が多く、もったいないと感じました。規定は毎年見直しており、小さいことなら見逃して選考委員さんに渡していますが、たとえば横書きであるとか原稿用紙の体裁であるとか1ページの文字数が明らかに少ない作品など、ぱっと見てわかるものは、たくさんの作品に取り組んでくださる委員さんに渡ったとしてもボツになってしまいます。応募期間のフライング、消印が締め切りを過ぎているものは、大多数の方が守ってくださっているので残念ながら。選考に直接影響はないことですが、コピーのしやすさでクリップどめをお願いしているのですが、紐綴じの方も多いです。義一の字をまちがえて「儀」とあて名書きされている方も気になります。他の文学賞に応募される方も多いと思います。せっかく仕上げた作品が内容以前の問題でボツになることのないよう、各賞の決まりをよく守ってくださいますよう切にお願いいたします。
まだ駆け出しのときにある編集者に原稿持っていったら「惜しいなぁ。なんも書いてなかったら売れるのに」て言われてなぁ、文房具屋で売れるてあとでわかってくやしいてなぁ・・という父の話をふと思い出しました。創作には計り知れない労力がいるのだろうと想像できます。「書き続けるんやで」という父の言葉を借りて、来年につなげていけたらと願っております。

2018年10月30日

    藤本義一の書斎 中田有子

このたび二次審査が終了いたしました。
一次審査38作品の中から、15作品が最終選考に進むこととなりました。
今回も、タイトルのみの発表となりますがご了承ください。

なお、最終選考結果につきましては、
9月中旬に受賞者のみなさまに直接ご連絡させていただきます。
HP上では、10月30日に発表の予定です。

<二次選考通過作品タイトル>
やぐら一番
家出志願
強盗
レノンがやって来た日
面影ワルツ
ダチョウが飛んだ
夢見草・さくら
好かれ上手
キヨさんの自分史
夢現(ゆめうつつ)
妻と娘を
悪魔のささやき
父のグローブ
ばく
むらすゞめ
 
以上15作品、掲載は当方到着順です。
 
一次選考結果
今回もたくさんの作品をお寄せくださり 本当にありがとうございました。
応募総数は520篇、38作品が一次通過となりました。


募集終了から一ケ月が過ぎ、一次選考がようやく終了いたしました。
最終選考終了まで、例年通り、タイトルと本文のみで審査を進めておりますので
今回もタイトルのみの発表となりますがご了承ください。
現在、すでに二次選考にはいっております。
こちらの結果につきましては今月末には発表できると思いますので、
もうしばらくお待ちください。
〈一次選考通過作品タイトル〉
黄金比
帰郷
いまうばすて
心配の種
ナノボット
春雪のおくりもの
バス停
モノクロの夏
やぐら一番
家出志願
絶滅生物 よみがえる!
ささのは
たったそれだけの
強盗
レノンがやって来た日
伝説の魔術師ファウスト真布瀬
面影ワルツ
茉莉花
ダチョウが飛んだ
アンダー・ザ・スキン 
夢見草・さくら
好かれ上手
お帰りなさい
キヨさんの自分史
春の雪
でこぽん
夢現(ゆめうつつ)
A Day
見果てぬ宴
妻と娘を
悪魔のささやき
父のグローブ
夢の卵
ばく
そして、帰郷
じいちゃんの魚
ウグイの眼
むらすゞめ
 
以上38作品、掲載は当方到着順です。




●内容 課題となるキーワードを使用した作品を募集します。
    第4回は「夢」。
    キーワードは必ずしもテーマ(主題)とは限りませんが、本編中に「夢」という文字を1回は使うこと。
    ジャンルは現代小説(昭和以降)またはSF。未発表の自作に限る。
    同人雑誌、ウェブサイト上で発表したもの、同文学賞の発表前に発表予定があるものは不可。

●規定 A4判のマス目のない用紙に1行30字×40行で日本語で縦書きで印字(8〜10枚以内)。
    原稿用紙の使用および手書きは不可。
    本編にはページ数を入れ、タイトルのみを記入した表紙を添付。右肩をクリップで留めたもの
    2部送付。
    別紙に、タイトル、氏名(ふりがな)、筆名(ふりがな)、年齢、性別、職業、 略歴(出身地、筆歴など)、
    〒住所、電話番号、メールアドレスを明記し、作品とは綴じずに同封してください。
    応募点数制限なし。 ただし、作品は1点ごとに郵送してください。

●資格 不問 

●出品料 無料

●賞  最優秀賞(1編)30万円/優秀賞(2編)5万円/特別賞(5編)記念品
    受賞作は、作品集として「たる出版」より刊行予定。

●募集期間 5月1日~7月20日(当日消印有効)

●発表 9 月中旬、入賞者に通知。
    10 月下旬、下記ウェブサイト「藤本義一の書斎」で発表。
    10 月末(蟻君忌・ありんこき/藤本義一の命日)に授賞式を予定しています。

●主催 藤本義一の書斎
    藤本義一文学賞運営委員会
●協賛 学校法人羽衣学園 理事長 松井基純/千房 中井政嗣
    日本放送作家協会関西支部/心斎橋大学/東京作家大学
    たる出版株式会社(敬称略)
●後援 堺市/公立大学法人 大阪府立大学(敬称略)
●協力 成瀬 國晴 桂 福團治
    浪速学院同窓会/堺市浜寺 諏訪森商店会(敬称略)

●審査員長 難波利三 
●審査員  眉村卓 林千代 田中啓文 藤本芽子  

●諸権利 入賞作の出版権および二次利用の諸権利は主催者に帰属。

●注意事項 作品の返却はいたしません。著作者人格権を行使しないこと。
      応募の際の個人情報は当該文学賞の運営のみに使用いたします。
      盗作等違反が判明した場合は入賞を取り消します。

●応募先 〒662-0832 兵庫県西宮市甲風園1-10-3 ワーク・アートスペース「第4回 藤本義一 文学賞」宛






 
  公募ガイド2018年5月号(4月9日発売)に 
第4回 藤本義一文学賞 応募要項が掲載されております。
 
 

「藤本義一 文学賞」に関してご不明な箇所がございましたら下記メールよりご連絡下さい。
電話での問い合わせにはお応え出来ませんのでご了承下さい。

 
 

 
info@giichigallery.net

トップへ戻る


第3回 藤本義一 文学賞ページへ

第2回 藤本義一 文学賞ページへ

第1回 藤本義一 文学賞ページへ