第5回 藤本義一 文学賞

キーワード 「風」

第5回 藤本義一 文学賞 受賞作
最優秀賞 海ホオズキ 三島麻緒 愛媛県
優秀賞 メンチカツと貴婦人 室町眞 東京都
優秀賞 母の遺産 北原なお 長野県
特別賞 クオロ 八月朔日壬午 兵庫県
特別賞 縁側の日だまりに 仁志村文 東京都
特別賞 ナツキの風 今野綾 茨城県
特別賞 家の谺(こだま) 磯間帆波 千葉県
特別賞 風を喰らう魔物 夏青 岡山県
藤本義一の書斎
~Giichi Gallery~賞
(該当作なし)    

  風の道標 蓮見仁 千葉県
  神風のいたずら 長谷川のぞみ 滋賀県
  人事異動 長谷川和正 兵庫県
  杣(そま)の森 深尾千賀 東京都
  風の伝道師 山口浩成 東京都
  65歳徴兵制 田村智 東京都
  質草物語 もりはじめ 千葉県
  金曜日の美術館 ふじしろさや 静岡県
  風売り 戸田和樹 京都府

10月30日、大阪市内にて5回目の表彰式を無事終えることができました。後半の蟻君忌(ありんこき/藤本義一を偲ぶ会、
といっても飲んで食べて余興もあり、のにぎやかな会ですが)に先だって、100名ほどの方々が見守るなか、式は進行します。
メールや電話で何度かやりとりさせていただき、こんな感じの方かなと毎年勝手に想像し、わくわくした気持ちで当日を
迎えるわけですが、文章を紡ぎ出す方独特の空気をみなさんまとっておられてとてもうらやましい気持ちになります。
なかなかゆっくりとお話しする時間がないことが残念ですが、受賞者さん同士が楽しそうにお話しておられる姿を見て、
今後の創作活動につながる機会になればこんなにうれしいことはないと思うのです。
作品集の発売は年明けになりますが、ぜひ読んでいただきたい作品ばかりですのでどうか楽しみにお待ちください。

さて、今回のキーワードは『風』としました。
炎のようなと評されることの多い父ですが、父親としての藤本義一(本名はふじもとよしかずです)は
そうではありませんでした。小さい動物や日常のちょっとした風景がお気に入りだった父には『風』のほうがあっているかな、
というところから考えてみました。

毎年8月の半ばごろになると、発表はまだかという声がどこからか聞こえてきます。
A410枚の作品をお一人あたり100以上読んでくださる選考委員さん、
想像しただけで大変だとわかっていただけると思います。
10月末の表彰式の日に作品集を受賞者の方々にお渡しするため、その1カ月前には初回の校正を終わらせなければならず、
そうなると遅くともそのさらに10日前までには受賞者を決定する必要があり、最終選考の審査員さんに
原稿の束をお渡しする日はそれよりもさらに・・とさかのぼっていく感じで選考の日程が決まります。
それならば、選考委員さんは締切日まで待たずに到着順にどんどん読んでいけばいいじゃないかと思われるかも
しれませんが、それがそうはいかないのです。
ほとんどの方が締め切りぎりぎりまで推敲を重ねられるようなので、締切日の数日後が到着のピークになります。
今回の応募総数は432篇、到着順に通し番号をふるのですが、200番の方の消印は7月17日でした。

そして、毎年の繰り返しになりますが、今年は没作品が25篇ありました。横書きであったり、
20字×20行×10枚であったり、原稿用紙の体裁であったり、ぱっとみて規定どおりでないことが
わかるものが結構多いのはなぜでしょう。
今回のある受賞者の方は、間違えていないか、作品以上に規定は何回も何回も見るんだと言っておられました。
時間をかけてしあげた作品、入賞するかなとみなさん期待して発表を待っておられると思いますが、
まさか選考の前の段階で自分の作品がとまっているなんて誰も考えもしないでしょう。
これはどの文学賞にも共通することだと思います。どうか細心の注意をお願いします。

最後になりましたが、文頭に、無事第5回の・・と記したとおり、文学賞の運営の難しさというものが
実は少し明確になってきました。
年を追うごとに本当にすばらしい作品が増えてきています。
ここでふんばってぜひこれからも永く続けていきたいと思っておりますのであたたかく支えていただけたらうれしいです。
今回も多数のご応募、本当にありがとうございました。

   2019年11月3日     藤本義一の書斎 館長 中田有子
二次審査が終了し、一次審査38作品の中から17作品が最終選考に進むこととなりました。
今回も、タイトルのみの発表となりますがご了承ください。
なお、最終選考結果につきましては、 9月中ごろに受賞者のみなさまに直接電話でご連絡させていただきます。
HP上では、10月30日に発表の予定です。
<二次選考通過作品タイトル>
クオロ    
海ホオズキ    
ナツキの風    
風の道標    
神風のいたずら    
家の谺    
人事異動    
風を喰らう魔物    
メンチカツと貴婦人    
杣の森    
縁側の日だまりに    
母の遺産    
風の伝道師    
65歳徴兵制    
質草物語    
金曜日の美術館    
風売り    
以上17作品、掲載は当方到着順です。
一次選考通過作品

作品募集終了から一ケ月が過ぎ、一次選考が終了いたしました。
最終選考終了まで、例年通り、タイトルと本文のみで審査を進めておりますので
今回もタイトルのみの発表となりますがご了承ください。

現在、すでに二次選考にはいっております。
こちらの結果につきましては今月末までには発表できると思いますので、もうしばらくお待ちください。

<一次選考通過作品タイトル>

クオロ    
海ホオズキ    
ナツキの風    
風の道標    
神風のいたずら    
西風、追い風、つむじ風    
道切り    
小さな出会いに連れられて    
幸子の密やかな愛と復讐    
桜公園    
帰ってきた男    
マスクのおっぱい    
帰る場所    
One,two,three,four!    
幸橋    
家の谺    
あの人は、いま    
かぜの子    
ハーフシスター    
ごめん、親父    
人事異動    
風を喰らう魔物    
メンチカツと貴婦人    
朝香緒    
石と風    
杣の森    
三日月のトレモロを聴く    
青いトンネル    
縁側の日だまりに    
風を食う獣    
母の遺産    
風の伝道師    
風ビジネス    
風鈴    
65歳徴兵制    
質草物語    
金曜日の美術館    
風売り    
以上38作品、掲載は当方到着順です。



募集期間終了致しました。

応募総数436
今回もたくさんの作品をお寄せくださり ありがとうございました。


●内容 課題となるキーワードを使用した作品を募集します。
第5回は「風」。
キーワードは必ずしもテーマ(主題)とは限りませんが、本編中に「風」という文字を1回は使うこと。
ジャンルは現代小説(昭和以降)またはSF。未発表の自作に限る。
同人雑誌、ウェブサイト上で発表したもの、同文学賞の発表前に発表予定があるものは不可。

●規定 A4判のマス目のない用紙に1行30字×40行で日本語で縦書きで印字(8〜10枚以内)。
原稿用紙の使用および手書きは不可。
本編にはページ数を入れ、タイトルのみを記入した表紙を添付。右肩をクリップで留めたものを
2部送付。
別紙に、タイトル、氏名(ふりがな)、筆名(ふりがな)、年齢、性別、職業、 略歴(出身地、筆歴など)、
〒住所、電話番号、メールアドレスを明記し、作品とは綴じずに同封してください。
応募点数制限なし。 ただし、作品は1点ごとに郵送してください。

●資格 不問

●出品料 無料

●賞 最優秀賞(1編)30万円/優秀賞(2編)5万円/特別賞(5編)記念品
受賞作は、作品集として「たる出版」より刊行予定。

●募集期間 2019年5月1日~7月20日(当日消印有効)

●発表 9 月中旬、入賞者に通知。
10 月下旬、下記ウェブサイト「藤本義一の書斎」で発表。
10 月末(蟻君忌・ありんこき/藤本義一の命日)に授賞式を予定しています。

●主催 藤本義一の書斎
藤本義一文学賞運営委員会

●審査員長

難波利三
●諸権利 入賞作の出版権および二次利用の諸権利は主催者に帰属。

●注意事項 作品の返却はいたしません。著作者人格権を行使しないこと。
応募の際の個人情報は当該文学賞の運営のみに使用いたします。
盗作等違反が判明した場合は入賞を取り消します。

●応募先 ※今回より応募先が変更になっております。ご注意下さい。
〒659-0003 兵庫県芦屋市奥池町11-10 藤本義一の書斎 「第5回 藤本義一 文学賞」宛
   



 
  公募ガイド2019年5月号に 
第5回 藤本義一文学賞 応募要項が掲載されております。
 
 

「藤本義一 文学賞」に関してご不明な箇所がございましたら下記メールよりご連絡下さい。
電話での問い合わせにはお応え出来ませんのでご了承下さい。

 
 

 
info@giichigallery.net

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